こんにちは^^
ゆるやかピアノ♪ かおりです。
今日は、【患者さんからいただいたポーチ】というお話しをしたいと思います。
ピアノ講師と並行してやっている仕事
私はピアノ講師と並行して医療事務員をやっています。
医療事務は簡単に言うと、病院を受診した人が、受付→診療→会計をスムーズに行えるようにする事務業です。
ちなみに私が医療事務になった理由は「才能がないから音楽の仕事ではご飯は食べられない、安定した他の仕事に就こう」と思ったからです。
医療現場に興味はあったし、人と接することも好きでした。
それに病院がつぶれることはないだろう、需要がある仕事だろうと思い、医療事務員として働き始めました。
傷ついたこともあった
ところが、医療事務と聞くと、人によっては「特別な資格はいらない誰でも出来る仕事だし、病院の受付で座ってパソコンをするだけの楽な仕事」という風に思われることもありました。
私自身も知り合いからそのように言われた経験があり、傷ついたことがありました。
でも、職場の医師が
「僕(医師)には、僕しかやれない仕事があり、看護師には看護師にしかやれない仕事がある。事務には事務にしか出来ない仕事がある。いつもありがとう」
と言ってくださり、それからは、誰になんといわれようと、自分の仕事に誇りを持ち、来院者の方に安心して医療を受けてもらえる病院の窓口になろう。と、仕事に励めるようになりました。
背伸びなんてしなくていい、今のままでいい
私が医療事務としてスタートして間もない頃の話です。
3ヶ月乳児健診に訪れた方の、パッチワークの手作りの母子手帳ケースに目がとまりました。
私は「とても素敵な母子手帳ケースですね。」と声をかけたのです。
お母さんは「私の姉が、この子のために作ってくれたんです」と、嬉しそうに話してくれました。
その後も乳児健診や、診察で度々そのお母さんの赤ちゃんにお会いする機会がありました。
お母さんとお話しするときに、赤ちゃんの成長の相談を受けることもありました。
私は20代前半で子育ての経験はなかったのですが、出来る限りお話しを聞いたり、来院される度に「○○ちゃん、本に興味が出てきたんですね!お会いする度に成長してますね~」など、私が感じた事をお伝えしていたのです。
ですが、赤ちゃんが1歳になった頃に「転勤で宮崎を離れることになりました」とお知らせがありました。
お別れが寂しいなと思った最後の受診日。
お母さんが私に「良かったら使ってください」と手渡ししてくれたものがあったのです。
それは、母子手帳ケースとおそろいのパッチワークのポーチでした!!
お姉様にパッチワークの母子手帳を褒めてくれたことを話されたら、私のために縫ってくださったとの事!
思いがけない贈り物にビックリしたのと同時に、とっても嬉しかったのが、
「子育てで不安な時にはいつも笑顔で接してくれたので安心しました。ありがとうございました」
というお母さんの言葉でした。
この言葉がとても嬉しくて・・・。
仕事を始めたばかりの頃は覚えることがたくさんで大変だったし、接客スキルも経験もなくて落ち込むこともあったけれど、今のままでいい、今やれることを精一杯したらいいんだと気付かせていただいた出来事でした。
初心者で、初めは自信がないかもしれないけれど、それでも目の前の患者さん(お客さん、生徒さん)と丁寧に向き合うことでスキルや経験がない自分でも喜んでいただけることがあるんです。
背伸びなんてしなくていい、今の精一杯をすればいい、そういうことをこの方から学びました。
医療事務員になって20年以上経った今でもポーチを見る度に、その時の気持ちが鮮明によみがえってきます。
このポーチは【スキルが足りなくても、今の精一杯をすればいいんだ】という気持ちを思い出させてくれる、最強のツールです^^
今日は、ピアノの話ではなかったですが☆
最後まで読んでくださりありがとうございました(*^_^*)
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